借りぐらしのアリエッティ 公開情報
2010年7月17日、いよいよスタジブリの最新アニメ映画『借(か)りぐらしのアリエッティ』が公開されます。
原作は、イギリスの女性作家メアリー・ノートンの書いた「床下の小人たち」。
1952年に出版されたこの作品は、その年のうちにカーネギー賞(イギリスの児童文学賞)を獲得、ルイス・キャロル・シェルフ賞、アメリカ図書館協会賞も受賞している名作です。
鈴木プロデューサーによると「企画は宮崎さんが40年前に読んだ本から始まった」そうで、脚本も宮崎駿監督自身が手がけるそうですが、監督は96年にスタジオジブリに入社、「もののけ姫」(97年)や「千と千尋の神隠し」(01年)、「崖の上のポニョ」(08年)など歴代の宮崎アニメにアニメーターとして参加した米林宏昌さんが担当するそうです。
映画は1950年代の英国から2010年の日本に物語の舞台を移し、身長10センチほどの小人の家族がねずみと戦い、殺虫剤やゴキブリ捕りなどの“わな”から逃れながら、全身を使って力強く生きていく姿が描かれるとのこと。
一部の報道では、舞台は東京都小金井市ということになっていますが、ジブリによると設定は「日本のどこか」というだけで、特に小金井市と限定しているわけではないそうです。
主題歌「Arrietty’s Song」を歌うのは、フランスの歌手でハープ奏者のセシル・コルベルさん。
劇場や動画サイトで見る事ができる予告編では、この素晴らしい曲の一部聞く事ができます。
物語の舞台となる屋敷、庭の風景の映像に重なったセシルさんのはかなげな歌声、どこか懐かしいハープの音色を聴けば、映画への期待がいやが上にも高まってきます。
まだご覧になっていない方は、是非チェックしてみて下さいね。
「アリエッティ」の見どころ
映画製作には長い時間が必要です。
前作「崖の上のポニョ」の製作が大詰めを迎える頃、そろそろ次の作品の企画を考えなくてはならなくなりました。
そんな時、宮崎監督が出した企画が「床下の小人たち」のアニメ化です。
実は、宮崎監督は40年前、高畑監督と共にこの作品のアニメ化を企画したことがあり、その時は実現しなかったのですが、今回それを思い出してもう一度やってみようということになったようです。
2008年のリーマン・ショック以降、世の中はデフレの真っただ中。
人々が将来の不安を感じ大量消費社会が終わりを告げようとしています。
そんな中、小人たちの「物を買うのではなく、借りてくる」という生活のしかたが今の時代に合っているのでは?
というのが宮崎監督の考えでした。
キャンディーの包み紙やチーズのカケラなど、人間から借りてきたものを一つも無駄にせず、生活が豊かになるよう上手く活用するのがアリエッティたちの暮らし。
不況で物を買う気分じゃない時には、借りて暮らすアリエッティのような生活が受け入れられるのではないか、という事からこの作品が選ばれたというわけです。
今回の映画の見どころは、ジブリの描く「小人たちの世界」。
この作品では、小人たちの世界をマクロレンズで撮っているような絵作りを心がけているそうで、アリエッティの世界の場面では、人間の世界よりも背景をボケさせるなど工夫が凝らされています。
リアリティを追求するため、背景に使われる草花などは本物を探し、実際に観察してその絵を描くなど細かい所まで勉強することにより、リアルな背景が出来上がっています。
映画を見るときには、是非細かな背景の一つ一つにも注目してみて下さい。
小人の目から見た人間の世界が、ジブリの手にかかるとどのような映像になるのか公開がとても楽しみですね。
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